Google は 2026 年 4 月、論文執筆プロセスを支援する 2 つの AI エージェントを発表した。論文の図表自動生成ツール「PaperVizAgent」と自動査読システム「ScholarPeer」により、査読負担の増加と図表作成の手間を大幅に削減する狙いだ。

図表を自動生成、出版品質を実現

PaperVizAgent は、研究者が「方法論」と「図表の説明」を入力すると、複数の専門 AI エージェント(検索、計画、スタイル、可視化、評価)が協働して出版品質の図表を生成するツール。反復改善ループにより、研究論文に相応しい高精度な可視化を実現する。従来は研究者が手作業で作成していた図表を自動化することで、時間を大幅に短縮できる。

査読を効率化、改善点を自動指摘

ScholarPeer は、論文を入力するだけで最新の文献を Web 検索し、欠落している比較対象を指摘しながら詳細な査読レポートを自動生成する。「強み」「弱み」「質問」を構造化して提示することで、査読プロセスを効率化する一方、研究の質を向上させる機能を果たす。

研究コミュニティ全体の負担軽減を狙う

Google は「AI 支援研究」の実現を目指し、「AI アシスタントの豊かで相互に接続されたエコシステム」構築を掲げている。このツール群により、研究者が査読や図表作成といった補助的な業務から解放され、革新そのものに専念できる環境を整備する方針だ。学術出版社や研究機関での採用を見込む展開も考えられる。