Google がプライバシー重視の新型 AI モデル「Gemma 4」を発表しました。同社初となるスマートフォン向けの完全オンデバイス AI モデルで、ユーザーデータを一切クラウドに送信することなく運用できるのが特徴です。

Gemma 4 の 4 つのバージアント

Gemma 4 は異なるハードウェア性能に対応するため、4 つのバージアントが用意されています。

最小の E2B バージアントは約 1.3GB のストレージがあれば動作。わずか 6~8GB の RAM を備えたスマートフォンでも実行可能です。一方、より高性能な E4B バージアントは約 2.5GB の容量を必要とします。いずれも Google AI Edge Gallery アプリから無料でダウンロード・利用でき、iOS App Store の無料生産性アプリランキングでは既に 4 位に到達しています。

オンデバイス処理とマルチモーダル対応

Gemma 4 は、テキスト・画像・音声を完全にデバイス内で処理し、140 以上の言語に対応します。これにより、ユーザーのプライベート情報がサーバーに送信されない設計になっています。

前世代との比較では、処理速度が最大 4 倍高速化し、バッテリー消費量は 60% 削減されました。オンデバイス処理により低遅延が実現し、インターネット接続がない環境でも利用可能です。

エージェント機能で周辺ツールと連携

Gemma 4 には「エージェント機能」が搭載されており、Wikipedia 検索やインタラクティブマップ、QR コード生成といったツールに独立してアクセスできます。開発者は GitHub を通じてカスタムスキルを作成でき、機能拡張の自由度が高いことが特徴です。

戦略的意義——Gemini Nano 4 へ

Gemma 4 の E2B・E4B バージアントは、後に登場予定の Gemini Nano 4 の基盤となります。Gemini Nano 4 は年内に Android デバイスの システム全体のオンデバイス機能を驱動する予定で、Google がモバイル AI 領域で本格的に取り組む姿勢を示しています。

プライバシー重視とパフォーマンスの両立により、スマートフォンユーザーにとって実用的な AI 体験が一歩進むことになりそうです。