中国が台湾の半導体技術と人材の確保に積極的に動いていることが、台湾の国家安全局の報告で明かされた。国際的な技術制限を回避し、先端半導体の自給能力を高める狙いがあると分析されている。

国際制限の迂回が主な目的

報告によると、中国は間接的な採用チャネル、技術盗出、制限物資の取得といった多角的な手段で台湾の人材・技術へアクセスしようとしている。台湾は TSMC をはじめ、Nvidia や Apple に供給する世界最大の契約チップメーカーを抱えており、これらを狙った動きが規制当局の警戒の対象になっている。

サイバー攻撃と選挙干渉の同時脅威

セキュリティの脅威は人材・技術の勧誘だけではない。2026年第1四半期だけで、170 百万件超のサイバー攻撃が台湾の政府ネットワークを標的にした。加えて当局は、同年の地方選挙を前に、ディープフェークと偽投票調査による選挙干渉の可能性についても警告している。

供給チェーン争奪戦の加熱

台湾の半導体産業は世界経済に不可欠な存在であり、中国による人材流出と技術窃盗は、グローバルな半導体サプライチェーン全体への脅威となる。米国や同盟国による台湾防衛と技術保護の重要性が一層高まっている。