Meta が新しい AI モデルの一部をオープンソースとして公開する計画であることを Axios が報じた。これらのモデルは、2025年に Scale AI との約150億ドルの取引を通じて Meta に加わった Alexandr Wang のリーダーシップ下で開発される初のモデルになる予定だ。

Llama とは異なる公開方針

Meta の既存オープンソース基盤モデル「Llama」シリーズとの大きな違いは、部分的な公開にとどまる点にある。Meta は一部のコンポーネントをプロプライエタリのまま維持し、公開前に安全リスクを審査する方針だ。また、最大規模のモデルについては公開しない計画という。

消費者向けの差別化戦略

Alexandr Wang が掲げる戦略は、政府・企業顧客に注力する Anthropic や OpenAI とは一線を画す。WhatsApp、Facebook、Instagram を通じた膨大な消費者リーチを活用し、AI を一般ユーザーに直接届けることを中心に据えている。

情報筋によると、新モデルがすべての評価軸で競合を上回るわけではないことを Meta 自身も認識している。それでも、これだけの規模のユーザー基盤に AI を組み込める企業は Meta をおいて他にない。

オープンソース戦略の転換

Meta がモデルの一部をプロプライエタリとして維持するこの方針は、オープンソースを強みとしてきたこれまでの姿勢から一定の変化を示している。安全リスクへの対応と競争優位の確保を両立させる形で、より慎重なアプローチを採用していることがうかがえる。