Anthropic は 4 月 7 日、新世代の AI モデル「Claude Mythos」のプレビューリリースを発表した。本モデルは限定的にセキュリティ企業向けに提供され、サイバーセキュリティの防御強化を目的とした「Project Glasswing」イニシアティブの一環である。

Claude Mythos は Anthropic の最新フロンティアモデルであり、特にソフトウェアコーディング、学術的推論、サイバーセキュリティ分野において、現在公開されている Claude モデルを大幅に上回る性能を有している。

Project Glasswing:12 社による協力体制

Project Glasswing には Amazon、Apple、Broadcom、Cisco、CrowdStrike、Linux Foundation、Microsoft、Palo Alto Networks を含む 12 の主要企業が参加している。これらの企業は Claude Mythos を使用して、組織の重要なソフトウェアを防御的セキュリティの観点から検証・強化する。

Anthropic の公式ページによると、このプロジェクトは AI 時代において重要なソフトウェアのセキュリティを確保することを目標としている。参加企業は限定的に Claude Mythos にアクセスし、防御的セキュリティ活動に従事する。

ゼロデイ脆弱性の大量発見

Claude Mythos は既に数千のゼロデイ脆弱性を特定していると報告されている。これらの脆弱性には、主要なオペレーティングシステムと Web ブラウザに存在する多くの重大な欠陥が含まれており、従来の手法では検出が困難であった。

この強力な発見能力は一方で、悪意あるユースケースへの懸念も生じさせている。

制限的リリースの背景

Anthropic は Claude Mythos を一般公開する予定はなく、当面の間は Project Glasswing パートナーに限定してアクセスを提供する。この決定は、モデルの強力なサイバーセキュリティ機能が AI 駆動型サイバー攻撃のリスクを増加させる可能性があることへの対応である。

同社は時間をかけて Mythos クラスのモデルを今後どのようにスケーラブルに展開するかを学習していく方針を示している。

業界への影響

Claude Mythos のリリースは、AI がセキュリティ分野で果たしうる役割の広がりを示唆するとともに、同時に新たな脅威の出現を示す象徴的なニュースである。防御的セキュリティと攻撃的脅威のバランスは、今後の AI セキュリティ政策を形作る重要なテーマとなるだろう。