米ティーンの12%がAIに心の相談
米国のティーン約12%がChatGPTなどの会話型AIを心の相談相手に使っていることが判明しました。利便性は高いものの誤情報や依存、プライバシーの課題があり、学校・家庭・医療が連携した現実的な利用ルール作りが重要です。
まずは驚きの数字から
米国のティーンのうち約12%が、感情的な支えや助言を求めてAIを使った経験があるという調査結果が出ました。ChatGPTやClaude、Grokといった会話型AI(汎用AI:幅広い対話や情報提供ができる人工知能)を、相談相手のように扱っている若者が増えています。
なぜAIに頼るのか? 見えない“相談窓口”としての魅力
投稿や対面だと話しにくい内容でも、画面の向こうのAIには気楽に話せる――そんな心理が働いています。例えるなら、いつでも開いている「デジタルの相談箱」。深夜でも反応してくれる手軽さが、若者に受けているのです。
しかしAIは専門のカウンセラーではありません
会話型AIは多用途で便利ですが、感情ケア専用に作られたわけではありません。専門家の判断や緊急対応が必要なケースでは、的確な支援につながらない恐れがあります。誤情報や助言の品質、感情の理解の限界も無視できません。
専門家が指摘する主な懸念点
プライバシー保護の不十分さ、誤ったアドバイス、過度の依存、役割の境界が曖昧になること。こうしたリスクは、AIが悪意なく間違うことからも生じます。親や教師、医療従事者が関与する仕組みが求められています。
現場はどう対応すべきか
学校や家庭、医療の現場で連携してガイドラインを作ることがカギです。具体的には、利用の目的や限界を明示すること、緊急時の行動指針を決めること、データの取り扱いを透明化することが挙げられます。小さなルールが安心感を生みます。
望ましい“落としどころ”とは
安全性と利便性のバランスをとることです。AIの助けを否定するのではなく、安全に使うための現実的な運用指針を整える。研究と実務の両面で合意形成を進めることが重要です。
親や教育者へのメッセージ
まずは対話を始めてください。AI利用自体を禁止するより、何に困っているのか、どんな答えが返ってきたかを一緒に見てあげることが大切です。AIをきっかけに、心のケアや専門支援への橋渡しができるかもしれません。
これからの展望
AIは若者の心に触れる新しい窓口になり得ます。同時に、その窓口を安全に保つためのルール作りと現場の連携が不可欠です。技術と人の両輪で、子どもたちの心を守る道をつくっていきましょう。