Google が Google Photos に新しい AI 動画編集機能 「Video Remix」 を追加した。暗い動画の自動リライティング、背景の置き換え、アートスタイルの適用など、従来はプロの編集者が行うレベルの処理を、スマートフォンやタブレットから数タップで実現できるようになった。

4 つの主要な動画編集機能

Video Remix は以下の編集オプションを提供する:

映画的リライティング

暗く撮影された動画を、自動で「朝の光に照らされたように」明るくするシーン変換。逆光や室内の暗い環境で撮った動画でも、プロ級の照明効果を後付けできる。

背景置き換え

退屈な背景を別のシーンに変更する機能。例えば、オフィスの無機質な壁を温室の緑あふれる風景に置き換えたり、自宅のリビングを海辺の風景に変えたりすることが可能。

アートスタイル適用

動画全体に水彩画、油絵、スケッチなどのアートスタイルを適用。日常の思い出の瞬間を、アーティスティックな雰囲気に変換できる。

その他の創作エフェクト

「数タップで共有価値のある瞬間に変換する」という Google の表現通り、複数の効果を組み合わせての使用も想定されている。

利用開始時期と対象ユーザー

Video Remix は 2026 年 7 月 8 日から段階的に展開 が始まった。利用対象は以下の通り:

  • Google AI Plus 加入者
  • Google AI Pro 加入者
  • Google AI Ultra 加入者

無料の Google Photos ユーザーは現時点では対象外となっている。

提供地域

以下の 14 地域で利用可能(日本を含む):

米国、アルゼンチン、バングラデシュ、ブラジル、コロンビア、エジプト、インド、インドネシア、日本、メキシコ、パキスタン、フィリピン、韓国、トルコ

背景のテクノロジー

Video Remix は Google の Gemini Omni マルチモーダルモデルで駆動している。Gemini Omni は映像・音声・テキストを統合的に処理できるため、動画の時系列理解、背景検出、リライティング計算などの複雑な処理を高速で実行できる。

ユーザー体験への意味

従来は動画編集用の専門ソフト(Adobe Premiere、Final Cut Pro など)で数分~数時間かかった処理が、Google Photos のアプリから数秒で完了する。スマートフォンで撮った日常の瞬間を、わざわざパソコンに移さず、その場でプロ級のクオリティに昇華させられる点が、大きな利便性向上といえる。

SNS 投稿向けの動画作成やファミリーアルバムの充実など、一般ユーザーの創作ニーズに対応する機能として、今後の利用拡大が予想される。