インドの起業家 Bhavin Turakhia(46 才)が個人資金 $30M を投じて、AI-native なオフィス統合プラットフォーム「Neo」を開発中だ。プロジェクト管理、ドキュメント作成、ファイル共有、AI アシスタントを1つのインターフェイスに統合し、ユーザーが OpenAI や Anthropic など任意の LLM を選択できる設計が特徴。2026 年後半から中堅企業向けの展開を予定している。

「後付け AI」ではなく「AI-first」設計

Microsoft Office や Google Workspace は既存のオフィス機能に AI を追加する形だが、Neo は異なる。Turakhia 氏の方針は「AI をオフィスツールに組み込む」のではなく「AI を出発点に設計し、人間の日常業務を支援する」というアプローチだ。

同社は「AI を週に1回アクセスするアシスタント」ではなく「AI を毎日の仕事の相棒にする」と述べている。プロジェクト管理・ドキュメント作成・ファイル整理といった日々の業務の各ステップに AI が介在する設計になる予定だ。

モデル中立性で「AI ベンダー」に対抗

Neo の最大の特徴は、ユーザーが使用する LLM を自由に選べることだ。OpenAI の GPT、Anthropic の Claude、Google の Gemini など、任意のモデルを組み込める。Microsoft や Google のように「自社モデルを推す」という戦略を採らない。

この設計は、エンタープライズ顧客にとって大きなメリットがある。組織が既に契約している LLM サービスを Neo に連携させるだけで、新たなベンダー・ロックインを避けられるからだ。

進行状況と展開予定

Neo は 2026 年 4 月に内部立ち上げし、現在 45 名の従業員(うち 18 名がエンジニア)で開発中。テクノロジー、コンサルティング、プロフェッショナルサービス業など、知識労働者を主なターゲットとしている。今後数ヶ月で中堅企業へのロールアウトを開始し、年末までに従業員数を約 100 名まで拡大する予定だ。

本社はインドのバンガロール。Turakhia 氏は Directi(ドメイン・ホスティング企業)、RADIX(レジストリ)、Titan(銀行向けソフト)など複数の企業を立ち上げた経歴を持つ。今回の $30M は自己資金での投資であり、外部VC の関与はない。

読者への影響

Office 365 や Google Workspace を使う知識労働者にとって、Neo は「次の選択肢」になる可能性がある。特に「特定の AI モデルに固定されたくない」という組織には、モデル中立性が大きな魅力だろう。ただし現段階ではアーリーアクセス段階のため、一般ユーザーへの展開には数ヶ月を要する見込みだ。