Anthropicは8月のリスクレポートで、公開していない高性能モデル「Model 2」を内部で開発・運用していることを明かした。このモデルはAnthropicが公開しているClaudeのすべてのバージョンを上回る性能を持つという。

Mythosクラスの最新型モデル

Model 2は「Mythosクラス」に分類される。内部ベンチマーク(AECI)での評価では、既に公開されているMythos 5より約1.5ポイント上位に位置している。ただし、性能向上は段階的な改善にとどまり、Opus 4.6からMythosへの飛躍のような劇的な進化ではないとされている。

同社によれば、Model 2は現在、Anthropicの本番システムの大部分で稼働している。コード生成、データ生成、研究・エンジニアリング業務に活用されており、継続的に実行されるエージェントを通じても利用されているという。「Claude now writes most of the code in Anthropic’s production systems」という状況が示すように、社内開発業務の中核を担っている。

外部公開の予定は不明

Model 2がいつ一般公開されるのかについては、Anthropicからの明示的な発表はない。同社は現在、より高性能なモデルの開発に注力しており、内部モデルと公開モデルの間には意図的な性能差が保たれている可能性がある。

この戦略は、OpenAIやGoogleなど他の主要AI企業も同様に取っている。内部向け最新モデルの存在を示唆することで、技術領域での競争力を示す一方、外部への公開時期は慎重に管理している。

競争軸としてのモデル開発速度

Model 2の存在公開は、生成AIの開発競争の実態を浮き彫りにしている。公開モデルのベンチマーク比較だけでは測れない、各企業の内部開発ペースを示唆しているためだ。Anthropicが内部ですでに本番運用可能なモデルを持っていることは、次期公開モデルの性能向上幅がどの程度になるかについても、業界観測者の関心を集めている。