Appleがヘルスアプリを刷新し、Apple Intelligenceを活用してユーザーの「健康年齢(Health Age)」を算出する新機能を発表した。VO2max(最大酸素摂取量)や安静時心拍数、睡眠、心拍変動(HRV)といったApple Watchのデータをもとに、実年齢と健康指標の差を可視化する。米国英語版から今年後半に段階的に展開する予定だ。

何が変わるか

刷新されたヘルスアプリには、最も関連性の高い健康情報をまとめて表示する「Insights」タブが新設される。ここでユーザーは日々の健康状態について、パーソナライズされたガイダンスと評価を受け取れる。

目玉となる「Health Age」は、Apple Heart and Movement Studyのデータをもとに、エクササイズ科学者や医師の協力を得て開発された指標だ。VO2max、安静時心拍数、睡眠、HRVに加え、ユーザーが手動で追加できるA1cやLDLコレステロールといった血液検査データも組み合わせて評価する。利用にはApple Watchが必須となる。

もう一つの新機能「Readiness Score」は、直近の活動量やバイタル、睡眠スコアを分析し、0から10の数値で「Recover(回復)」「Pace Yourself(ペースを調整)」「Ready(準備完了)」「Go For It(全力で行く)」の4段階の行動指針を提示する。スコアは新しいデータが入るたびに一日を通して更新され、激しい運動や体調の変化にも即座に反映される。

検査データとの連携も強化

睡眠・運動・心臓の健康などを総合評価する新セクション「Longevity」タブも追加される。さらにQuest Diagnosticsとの提携により、119ドルで50項目のバイオマーカーパネルを受けられるようになり、検査結果をヘルスアプリに取り込んで健康年齢の算出に反映できる。

Apple Intelligenceは蓄積された健康データを解析し、「朝のランニングにインターバルを追加する」といった具体的な行動提案も行う。単なる数値の可視化にとどまらず、日々の運動メニューへの助言まで踏み込んだ点が特徴だ。

読者への影響

これまでヘルスアプリはデータを記録・表示する役割が中心だったが、今回の刷新でApple Intelligenceが健康データを解釈し、行動につながる助言を出す方向へと重心が移る。Apple Watchユーザーにとっては、日々のトレーニングや体調管理の判断材料が具体的な数値と推奨行動として提示されるようになり、既存のApple Watchをそのまま使い続けながら恩恵を受けられる点も大きい。