Microsoft が新しいマイルストーンを達成した。Copilot エンタープライズの有料ユーザーが 2000万人に達し、同時に OpenAI との革新的な新契約が成立。テクノロジーの使用料をロイヤリティフリーで提供する一方、Amazon など他の企業への開放も実現した。

Copilot の急速な採用

Microsoft は 4月29日、M365 Copilot の有料ユーザーが 2000万人に達した と発表した。何より重要なのは、ユーザーが実際に利用していることだ。以下の指標が示す通りだ:

  • Copilot per user queries は四半期比で 20% 増加
  • 週次エンゲージメントレベルが Outlook と同等(ほぼ毎日の統合的利用)
  • 50,000シート以上を購入する大企業数は 4倍に増加

ユーザーが「本当に使っている」という数字は、AI ツール採用の成功を示す重要な証拠である。Satya Nadella CEO は「ほぼすべての人の期待を上回っている」とコメントしている。

OpenAI 独占解除による新局面

さらに注目すべきは、Microsoft の OpenAI テクノロジー戦略の大きな転換だ。新契約により以下が実現した:

ロイヤリティフリーアクセス: Microsoft は OpenAI のテクノロジー使用料をもはや支払わない。かわりに以下で価値を獲得する。

  • Azure クラウドサービス:OpenAI が年間 2,500 億ドル以上を購入
  • 株式保有:Microsoft は OpenAI の 27% を保有

Nadella は次のように述べている:「We fully plan to exploit it」(フルに活用する予定)。

競争開放: ただし、重要な構造変化が起きた。Amazon を含む他企業も、これまでのように OpenAI テクノロジーにアクセス可能になった。Microsoft は OpenAI への独占的アクセスを失ったことになる。

AI 事業の爆発的成長

Microsoft の AI 事業は年間 370 億ドルの収益を達成し、前年比 123% 増である。Office 365 からの Copilot への統合により、Word、Excel、PowerPoint で AI Agent がデフォルト体験となった。

複数モデルへのアクセス(Anthropic の Claude を含む)により、Microsoft は単一ベンダー依存を回避し、顧客により多くの選択肢を提供できるようになった。

戦略的意味

この展開は、AI インフラの所有者(Infrastructure play)から AI サービスの統合者(Integration play)への Microsoft の進化を示している。OpenAI と競争開放された環境で、Microsoft が勝つのは、ユーザー数と導入の深さだ。2000万人の有料ユーザーという数字は、それが実現しつつあることを示唆している。