Mistral AI が新型フラッグシップモデル「Medium 3.5」を発表しました。従来は個別のモデルが必要だったチャット・推論・コード生成機能を、1つの統合モデルに集約した設計です。

仕様と能力

Medium 3.5 は以下の特性を備えています:

  • パラメータ: 1280 億(密集型アーキテクチャ)
  • コンテキストウィンドウ: 256,000 トークン
  • 自己ホスティング要件: 最低 4 個の GPU

API 価格は入力トークン 100 万個あたり $1.50、出力は $7.50 です。

推論制御機能

新型モデルには reasoning_effort トグルが搭載され、素早い応答と計算集約的なエージェントタスク向けの深い推論を使い分けられます。

ビジョン機能の刷新

ビジョンエンコーダを一から再構築。可変サイズ・アスペクト比の画像に対応するようになりました。

ベンチマーク成績

SWE-Bench Verified(ソフトウェア工学タスク評価)では 77.6% の成績。T3-Telecom ベンチマークでは 91.4% に達しますが、銀行シナリオテストでは Claude に後れを取っています。

ライセンスの変更

Apache 2.0 から「Modified MIT License」に変更。高売上企業には制限がありながらも、商用・非商用用途の利用は許可しています。

関連ツールの拡張

Mistral は Medium 3.5 に加えて、以下を発表しました:

  • Vibe: クラウドベースの AI コーディングエージェント機能を追加
  • Le Chat: 複数ステップのワークフロー対応「Work Mode」を新たに搭載。メール・カレンダーとの連携が可能

モデルの機能統合と各種拡張により、開発者・企業向けの AI 基盤として競争力を強化しています。