Sonos、ChatGPTがスピーカーを操作可能に。新OS「Sonos 27」とAce Ultra・Beam Ultraを発表
Sonosがソフトウェア基盤を「Sonos 27」というOSとして刷新し、外部AIエージェントがシステムを操作できる新機能を搭載。449ドルのヘッドフォンAce Ultraと699ドルのサウンドバーBeam Ultraも同時発表した。
Sonosは2026年9月1日、ソフトウェア基盤を刷新した「Sonos 27」を発表し、あわせてヘッドフォン「Sonos Ace Ultra」(449ドル)とサウンドバー「Sonos Beam Ultra」(699ドル)を投入した。最大の変化は、ChatGPTなど外部のAIエージェントがユーザーのスピーカーシステムを直接操作できるようになった点だ。予約は9月1日に開始し、発売日は9月29日となっている。
ソフトウェアを「OS」と位置づけた狙い
Sonosはこれまでアプリ単位で提供してきたソフトウェアを、「Sonos 27」というオペレーティングシステムとして再定義した。CEOのトム・コンラッドは、Sonosが「100%ハードウェアであり100%ソフトウェアでもある」会社だと説明しており、ハードウェアとソフトウェアを一体の製品として扱う姿勢を明確にしている。
この再定義の核となるのが「Sonos 27voice」と「Sonos 27mcp」の2つのAI機能だ。27voiceは自社開発の音声アシスタントで、システムに話しかけて操作できる。27mcpはMCP(Model Context Protocol)経由で外部のAIエージェントを接続する仕組みで、ChatGPTのような外部サービスからもユーザーのスピーカーシステムを制御できるようになる。
Ace UltraとBeam Ultraの仕様
新型ヘッドフォン「Sonos Ace Ultra」は、Sonos設計の40mmドライバーと10個のマイクによる次世代適応型ノイズキャンセリングを搭載し、ANCオン時で最大35時間のバッテリー駆動が可能だ。互換性のあるサウンドバーの音声を受信して切り替える「TrueCinema」機能にも対応する。
新型サウンドバー「Sonos Beam Ultra」は、上向き2個を含む9個のカスタムドライバーを搭載し、コンパクトな筐体のまま7.1.2chのDolby Atmosに対応した。AI音声強化機能を4段階で搭載し、賑やかなサウンドトラックの中でも台詞の聞き取りやすさを保つ。夜間視聴向けの「ナイトサウンドモード」も備える。
さらに「Sonos Fabric」と呼ばれる新機能では、高周波音を使ってデバイス同士の位置関係を感知し、システム内での役割を自動調整する。対応スピーカーとヘッドフォンの間で再生中の音声を1タップで受け渡しできる「ヘッドフォン連携」も、Ace Ultra向けのアーリーアクセス機能として提供される。
読者への影響
外部AIエージェントによるスマートホーム機器の直接操作は、Amazon AlexaやGoogleアシスタントが担ってきた領域にChatGPTのような汎用AIが入り込むことを意味する。ユーザーは特定の音声アシスタントに縛られず、使い慣れたAIサービスから音楽再生やシステム設定を操作できるようになる可能性がある。
一方で、コンパニオンアプリ「Sonos 27app」もナビゲーション刷新やお気に入りスピーカーのピン留め、iOSロック画面操作対応など細部が改善されており、これまでアプリの使いにくさを指摘してきたユーザー層への配慮も打ち出されている。