AI エージェント研究に携わるトップラボの研究者たちが 2025 年夏に警告した「自動 AI 研究」のマイルストーンが、実は既に現実になっていることが明らかになった。IAPS 研究員セベリン・フィールドが OpenAI、Anthropic、Google DeepMind、Meta、米国大学から 25 名の研究者に対して行った調査では、20 人が再帰的自己改善(RSI)を「最も深刻で緊急性の高いAI リスク」と評価していた。

フィールドはこう述べている:「RSI はもはやマーケティング誇大広告として却下することはできない」。その言葉の重みが、今いっそう増している。

既に実現した予測マイルストーン

研究者らが「今後到来する脅威」として列挙していた出来事が、調査以降わずか 1 年足らずで次々と実現している。

数学オリンピック金メダルレベルの性能: OpenAI と Google DeepMind が達成。かつては人間の最高峰に限定される領域だったが、AI は今そこに到達している。

学術論文の自動執筆: スタートアップ Sakana が「AI Scientist」を発表。このシステムはピアレビュー済みのワークショップ論文を独立して執筆する能力を実証した。AI が研究のフロントラインに入った証拠だ。

自動トレーニング実行: テスラの元 AI 責任者アンドレイ・カルパシーが、独立して動作するエージェントシステムの構築を報告。人間の手を必要としない AI 開発サイクルが形になり始めている。

コード自動生成: Anthropic は「Claude が本番環境コードベースの 80% 以上を記述している」と報告した。エンジニアリングの大部分を機械が担う時代が到来している。

加速し続ける進展速度

さらに懸念されるのは、進展速度そのものだ。AI エージェントが独立で完了できるタスク期間は「2019 年以来、約 6 ヶ月ごとに倍増」し、より最近の分析では「2024 年以降、4 ヶ月ごと」に短縮されている。

研究者らが「いずれ到来する」と警告していた未来は、単に到来したのではなく、予測されていたよりずっと速く展開している。

再帰的自己改善のような「AI が自分自身をより強力なバージョンに改善できる状態」は、もはや遠い未来の話ではなくなった。企業や研究機関が今後数ヶ月でこの領域に踏み込む可能性は現実的だ。