「毒された」AI: ChatGPT が詐欺的なオンラインストアにユーザーを誘導――Russell & Bromley など大手ブランドの偽装サイトで被害
ChatGPT がショッピングアドバイスで詐欺的なスタイルストアを推薦。ユーザーが Russell & Bromley などの大手ブランドの偽装サイトに誘導され、詐欺的な購入を強要される事例が拡大。「AI は常に信頼できる情報源ではない」という警告。
ChatGPT がショッピング相談で詐欺的なオンラインストアにユーザーを誘導するという、消費者被害が拡大している。ユーザーが「Russell & Bromley で今人気のバッグは何か」と聞くと、ChatGPT はクロスボディやショルダーバッグなどの選択肢を提示。ユーザーはそのリンクを通じて購入しようとするが、実は詐欺サイトへのリダイレクトなのだ。被害者たちは公式サイトだと信じて買い物をさせられる。
ChatGPT の検索機能の脆弱性
ChatGPT のショッピング機能は、ユーザーの自然言語クエリに基づいて関連商品を検索し、リンクを提供する。だがこのプロセスには根本的な問題がある。ChatGPT は提供するリンク先の真正性を保証しない。つまり、ユーザーが信頼して訪問したリンクが、実は海賊版サイト、詐欺サイト、または偽装されたドメインである可能性は常に存在する。
The Guardian の報道によれば、詐欺師たちは大手ブランド(Russell & Bromley など)の公式サイトに酷似したサイトを構築。ChatGPT の検索結果に含まれることで、ユーザーの信頼を獲得している。URL が完全に同一でなくても、見た目が本物そっくりであれば、消費者は詐欺に気付きにくい。
「AI は常に正確ではない」という警告
この事例は、AI ツールが提供する情報やリンクの信頼性に対する根本的な問題を浮き彫りにしている。ユーザーは ChatGPT の提案を「オフィシャルな推薦」と受け取りがちだが、実際には AI は単に統計的にもっともらしい応答を生成しているに過ぎない。詐欺的なドメインやサイトが学習データに含まれていれば、AI がそれらを優先して提示する可能性も否定できない。
オンラインショッピングの際は、ChatGPT のリンクを直接クリックせず、ブランド名を独立して検索し、公式ドメインの URL を直接確認すべきだ。特に、金銭が関わる取引では、AI の提案は参考情報に留めるべき慎重さが必要とされる。
ユーザーへの対策
- 直接検索: ChatGPT のリンクをクリックする前に、ブランド名を Google や他の検索エンジンで検索し、公式サイトの URL を確認する
- ドメイン確認: URL バーのドメイン名が正確であることを確認。
russell-bromley.comとrussell.bromley.co.ukなど、似て非なるドメインに注意 - 公式アプリ利用: 多くのブランドは公式モバイルアプリやメール会員向けのリンクを提供。これらの利用が安全
- 支払い方法: クレジットカード払いなら、詐欺時に異議申し立てが可能。ギフトカードや銀行送金は返金されない可能性が高い
ChatGPT は強力なツールだが、万能ではない。特にオンラインショッピングのような金銭が関わる領域では、ユーザーの二重・三重のチェックが必須条件だ。