Anthropic、Claude Opus 5.5を発表 Fable 5.1級の性能を40%安いコストで実現
AnthropicがClaude 5.5ファミリー第1弾のOpus 5.5を発表した。コーディングと知識作業でClaude Fable 5.1と同等以上の性能を、Opus 5比で約40%安いコストと30%以上速い出力速度で実現する。
Anthropicは新型モデル「Claude Opus 5.5」を発表した。Claude 5.5ファミリーの第1弾で、上位モデルのClaude Fable 5.1に匹敵する性能を、Opus 5比で約40%安いコストで実現する。Anthropic自身の自動行動監査でも「これまでテストした中で最も高性能なモデル」と評価している。
Pacing the Frontier後、初のモデルリリース
Opus 5.5は、AnthropicがAI開発の国際協調による減速(ペーシング)を提唱して以降、初めてのモデルリリースとなる。リリース前にはFrontier ModelやMETRなど外部評価機関による検証を経ており、知識のカットオフ日は2026年6月。エージェント型のコーディングと知識作業で強みを発揮するとしている。
性能とコストの両立
ベンチマークではTerminal-Bench 4.0で66.4%(Opus 5は52.3%、Fable 5.1は55.8%)、FrontierCode v1.1で54.4%、OSWorld 2.0で81.8%を記録し、いずれもFable 5.1を上回った。ある企業のコード移行事例では、68万行規模の長時間タスクを1日未満で完了できたという。
料金面では、入力トークンが100万トークンあたり4ドル、出力トークンが同20ドルと、Opus 5比でそれぞれ20%引き下げられた。キャッシュ読み取りコストは60%減の0.20ドルで、出力生成速度も30%以上向上している。TechCrunchはAnthropic自身の言葉として「これまでテストした中で最も高性能なモデル」という評価を伝えている。
「Claudish」な文体の改善も
The Decoderが報じたところでは、Anthropicは従来「Claudish」と揶揄されてきた定型的な文体の改善も約束している。具体的には専門用語の使用を減らし、重要な情報をメッセージの冒頭に配置するなど、ユーザーの執筆ルールへの準拠性を高めたという。あわせて、モデルの出力を競合が学習に利用する「蒸留」攻撃への対策として、Claudeの思考過程を保護する「preserved thinking」機能も導入された。
安全性とロールアウト
サイバーセキュリティと生物学の分野では、認定ユーザー向けの検証プログラムを通じてのみ高度な機能へのアクセスを許可する仕組みを維持し、プロンプトインジェクション攻撃への耐性も強化したとしている。Opus 5.5はAWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Claude Platform上でclaude-opus-5-5として利用可能になった。Sonnet 5.5とHaiku 5.5も今後数週間以内に投入される予定で、同様の性能・コスト改善が見込まれている。