Microsoft の AI アシスタント Copilot に新たなセキュリティ脆弱性が発見されました。秘密のパラメータを悪用することで、ユーザーのパスワードが盗まれる可能性がある という重大な問題です。攻撃者がリンクをクリックさせることで、この脆弱性を実行できます。

脆弱性の仕組み

Copilot には通常は公開されていない秘密のパラメータが存在し、このパラメータを特定の方法で操作することで、ユーザーが認識していないうちに認証情報が流出する可能性があります。

攻撃パターンは以下の通りです:

  1. 攻撃者が細工したリンクをユーザーに送信
  2. ユーザーがリンクをクリック
  3. Copilot が秘密パラメータを処理する際に、パスワードやトークンが盗聴される
  4. 攻撃者が認証情報を使用してアカウントにアクセス

SearchLeak との違い

6月に報告された SearchLeak 脆弱性は、Web 検索結果を経由した 2 段階認証コード盗聴でした。今回の秘密パラメータ脆弱性は、それとは異なる攻撃ベクトルを利用しており、より直接的にパスワード認証情報を狙ったものです。

ユーザーへの対策

Copilot を利用している方は、以下の点に注意してください:

  • 不審なリンクをクリックしない — メール、チャット、SNS で受け取ったリンクに特に注意
  • パスワード管理ツールを活用 — 自動入力機能に依存し、手動入力の機会を減らす
  • 多要素認証 (MFA) の有効化 — パスワード盗聴のリスク軽減に効果的
  • Microsoft のセキュリティアップデートを追跡 — 修正版リリースが発表される可能性

業界への影響

LLM ベースの AI アシスタントが企業の業務システムと連携する中、このような脆弱性は単なる個人ユーザーの問題ではなく、組織全体のセキュリティに関わる重大事です。特に以下の環境での運用には注意が必要です:

  • 企業の機密情報へのアクセスが可能な環境
  • 金融・医療など規制対象業界
  • 内部システムと統合された AI ツール

Microsoft は修正作業を進めているものと見られていますが、パッチが配布されるまでの間、組織としては Copilot の利用範囲を制限するなどの防御措置を検討する必要があるでしょう。


LLM セキュリティの課題は繰り返し浮上しています。個人レベルでは注意深く、組織レベルでは包括的なセキュリティ戦略が求められています。