OpenAIはDevDay 2026で、ChatGPTをソフトウェアの「発見・利用の場」として再定義する一連の新機能を発表した。週間利用者12億人を抱えるChatGPT上で、ユーザーが会話の流れのままアプリを見つけて使えるようにする狙いで、AppleやGoogleが握ってきたアプリストアモデルへの対抗軸を明確に打ち出した。

Apps SDKとアプリ発見機能

中核となるのが新しい「Apps SDK」だ。開発者はこのSDKを使い、ChatGPT内で直接操作できるインタラクティブなアプリを構築できる。ChatGPTはユーザーとの会話の中で「このタスクには特定のアプリが役立つ」と判断すると、該当するアプリを自動的に提案する仕組みを備える。ユーザーはアプリを個別にダウンロードすることなく、ChatGPTの画面内でそのまま接続・利用できる。

Sign in with ChatGPTと法人向けマーケットプレイス

もう一つの柱が「Sign in with ChatGPT」だ。ユーザーは自分のChatGPTアカウントの利用枠を、外部の対応サービスでもそのまま使えるようになる。ローンチパートナーにはOpenCode、Notion、Vercel、Devin、Warpなど16社が名を連ね、Lovableも近日対応予定という。

法人向けには「OpenAI Marketplace」をベータ公開した。企業がOpenAIとの契約枠の一部を、Adobe、Figma、Salesforceなど対象パートナーのソフトウェア利用に充てられる仕組みで、開始時点で30社以上がアプリを提供する。

読者への影響

一連の発表は、同日発表された常時稼働エージェント「Dots」や低価格モデルの投入とあわせて、ChatGPTを単なるチャットボットから「アプリが動くプラットフォーム」へ押し上げる戦略の一部だ。TechCrunchは、課金や収益分配の仕組みがまだ具体化されていない点を指摘しており、開発者にとっての実際の収益性は今後の発表を待つ必要がある。一方でユーザーにとっては、複数のアプリを行き来せずにChatGPT上で完結できる体験が広がる可能性があり、開発者にとってはChatGPTの巨大なユーザー基盤へのアクセス経路が新たに開かれたことになる。