Claude Fable 5.1、1653年の未解読暗号をわずか44分で解読
AnthropicのClaude Fable 5.1が、17世紀のスコットランド人トーマス・アークハート卿が残した詩「Cyphral Distich」の暗号を解読した。他の最先端モデルでは検証可能な答えを得られなかったという。
AnthropicのClaude Fable 5.1が、1653年にスコットランド人の学者トーマス・アークハート卿が発表した詩「Cyphral Distich」に隠された暗号を解読した。数世紀にわたり未解読とされてきた謎に、AIが人間の手を借りずに答えを出した形だ。
わずか44分での解読
Claude Fable 5.1は、人間の支援なしにこの暗号をわずか44分で解いた。暗号の仕組みは、アークハートの出版物にある32のセクションそれぞれに含まれる特定の単語を番号で指し示し、それらの単語の頭文字をつなげることでメッセージを浮かび上がらせるというものだった。地道な参照作業と試行錯誤の積み重ねが必要な作業であり、人間の研究者にとっても長年手つかずだった課題だ。
研究者は同じ問題を他の最先端AIモデルにも解かせて比較したが、検証可能な正解を導き出せたのはClaude Fable 5.1のみだったという。
浮かび上がった王党派のメッセージ
暗号を解読して得られた頭文字の並びからは、17世紀イングランド内戦期の政治状況を反映した王党派側の政治的メッセージが浮かび上がった。アークハート自身、王党派を支持したことで知られる人物であり、暗号に政治的主張を忍ばせていたとみられる。
読者への示唆
今回の事例は、Claude Fable 5.1が体系的な試行錯誤と粘り強い探索によって、理論上は人間にも解けるはずだった歴史的な謎を実際に解き明かせることを示している。特別な発見的アルゴリズムではなく、地道な参照と検証を高速かつ大量にこなす処理能力そのものが、長年放置されてきた課題の突破口になり得ることを裏付けた格好だ。歴史研究や暗号解読のような、根気を要する知的作業へのAI活用が今後広がる可能性を示す一例といえる。