Google が新型スマートスピーカー発表——6年ぶり、Gemini 搭載で自然対話が可能に、価格は $99.99
6年ぶりに Google がスマートスピーカーの新作 「Google Home Speaker」を発表。価格は $99.99。従来の「OK Google」コマンド型から脱却し、Gemini を搭載することで自然言語対話が可能に。6月25日より米国で販売開始。
6 年ぶりの新型スマートスピーカー
Google が 2026 年 6 月 17 日に発表した「Google Home Speaker」は、同社が単独のスマートスピーカーを発売するのは 2020 年の Google Home Mini 以来、実に 6 年ぶりの新作です。価格は 99.99 ドルで、6 月 25 日に米国で販売開始予定。
Gemini 搭載で大きく変わる対話体験
従来の Google Home シリーズは「OK Google」というウェイクワードに続け、「電気をつけて」「天気は?」といった限定的なコマンドをユーザーが言う「コマンド型」でした。新型は Google の最新 AI モデル Gemini を搭載することで、この構造を大きく転換します。
自然対話が可能に
同一トピックについて「OK Google」を繰り返さずに続ける「Continued Conversation」機能により、以下のような自然な対話が成立します:
- ユーザー:「寝室のライトを消して」
- Google Home:「寝室のライトを消しました」
- ユーザー:「リビングと台所も」(「OK Google」を言わずに追従質問)
さらに複雑な指示も処理可能です。複合条件を示す依頼(「ベッドサイドランプを除いてすべてのライトを消す」など)に対して、自然言語処理により意図を読み取り実行します。
スタイルと UI
本体は 3.4 × 4.2 インチの小型フォルムファクタで、3D ニット生地で覆われています。北米向けには「Jade」と「Berry」のカラーバリエーションが用意されており、従来より設計に洗練さが見られます。
底部にはリングライトインジケータを搭載。聴取中・思考中・応答中などの状態を視覚的にユーザーに伝え、スマートスピーカーが「何をしているのか」を透明化します。
音声オプションの充実
新型では 10 種類の新しい音声オプションが用意され、ユーザーが Gemini の応答を複数の声色から選べるようになります。これは AI アシスタントの個性化のトレンドを反映したもので、単なる「機械音」ではなく、話者の好みに合わせた体験を重視する設計です。
有料機能「Google Home Premium」
Gemini の高度な機能や拡張サービスは有料の「Google Home Premium」(月額 10 ドルまたは年額 100 ドル)で提供されます。初回 6 ヶ月は無料トライアル。
Premium 加入者が利用できるのは:
- Gemini Live:制約のない自由な会話型インタラクション
- Nest カメラの分析・要約:複数のカメラ映像から異常検知や要約を自動生成
この有料層の設定は、Google がハードウェア販売と定期収入のハイブリッド戦略を採用していることを示しています。
業界への示唆
スマートスピーカーは 2018 年前後の IoT ブームでは急成長が予想されていましたが、その後の伸びは鈍化。多くのユーザーは限定的な音楽再生・天気確認に留まり、「スマートホーム の中核デバイス」という位置付けは未達成のままです。
Google の Gemini 搭載戦略は、自然言語処理の進化により、ユーザーが「複雑な指示も気軽に出せる」体験に変える ことで、この停滞を打破する試みと言えます。
Amazon Echo が AI 音声アシスタント市場で先行している中、Google が大型 AI モデルの資産を活かす方向性を示したとも評価できます。