北京ロボット競技会で人間の世界記録を更新、100m走9.39秒・立ち幅跳び2.88m
北京で開催中の世界ヒューマノイドロボットゲームで、X-Humanoid製ロボットが100m走9.39秒、立ち幅跳び2.88mを記録し、いずれも人間の世界記録を上回った。2000機超が参加し16カ国が出場、米国は中国製ロボットの輸入規制を強めている。
中国・北京で開催中の「世界ヒューマノイドロボットゲーム」第2回大会で、ロボットが陸上競技の人間世界記録を相次いで更新した。X-Humanoid製のロボットが100m走を9.39秒で完走し、ウサイン・ボルトの世界記録9.58秒を上回った。同社製の別のロボットは立ち幅跳びで2.88mを記録し、人間の世界記録2.45mを大きく上回った。
参加規模と競技内容
今大会には2000機を超えるロボットが参加し、51種目・1000以上の競技が行われた。参加国はドイツ・日本・米国を含む16カ国に上る。会場には2022年北京冬季五輪でスピードスケートに使われた施設が使われた。
スマートフォン大手Honorが開発したロボットも、試験走行で9.32秒を記録している。
実用化への距離と地政学的緊張
専門家は、記録更新は研究・実演段階にとどまり、産業応用の実用価値には直結しないと指摘する。ロボットの俊敏性は向上しているものの、複雑な手作業や実環境でのタスク遂行能力とは別の指標だ。
一方で米国は、安全保障を理由に中国製ロボットの輸入規制を強めている。今回の大会は、中国のヒューマノイドロボット開発の勢いを世界に示すと同時に、米中間の技術覇権をめぐる緊張を象徴する場ともなった。