Googleは、Google Photosに写真ライブラリからユーザーの持ち物を自動でデジタルクローゼットに変換する新機能を追加した。映画「クルーレス」でシェールがタッチパネル上で服を選んでいたシーンを思わせる発想で、Android版は2026年6月からロールアウトが始まっており、iOS版は9月24日に米国・ブラジル・インドで広く利用可能になった。

写真を撮るだけで服が自動カタログ化される

この機能は、ユーザーが過去に撮影した写真をAIが解析し、写っている衣類をトップス・ボトムス・アクセサリーといったカテゴリごとに自動で分類する。わざわざ服を撮り直したり手入力でカタログを作ったりする必要はなく、既存の写真ライブラリがそのままワードローブのデータソースになる。

分類されたアイテムはカテゴリ内で自由に組み合わせられ、結婚式・旅行・仕事用など用途別のコーディネートとしてムードボード形式で保存できる。作成したコーディネートは友人と共有することも可能で、着る前に組み合わせの見た目を確認する「Try it on」による仮想試着プレビューも用意されている。

個人データは第三者と共有されない設計

Googleは、衣類の情報が小売業者などの第三者と共有されない設計になっていると説明している。ファッション管理という個人的な用途である分、プライバシー面の担保を明示した形だ。

同時に、Google PhotosにはGemini Sparkによる単一プロンプトでの写真選択・編集機能、テキストやぼかしペンを備えた新しいMarkupツール、Android向けの「Moods」フィルター、Remixテンプレートの拡張など複数のアップデートも加わっている。

「今日から使える」AI機能としての意味

大規模言語モデルの新機能発表が相次ぐ一方、Google Photosのワードローブ機能はスマートフォンに写真が入っていれば誰でもすぐに試せる点が特徴だ。研究段階のデモではなく、既に世界最大級のユーザー基盤を持つアプリに実装された実用機能であり、AIによる画像認識・分類技術が日常のクローゼット管理にまで浸透してきたことを示す事例といえる。