Claude Code 最速だがコスト 3 倍、OpenCode は安価——Composio の 30 タスク実測が示すエージェント・フレームワークの選択基準
Composio が Claude Code、Codex、OpenCode、Oh My Pi の 4 つのエージェント・フレームワークを実測比較。Claude Code は 122 秒/タスクで最速だが $0.195/成功タスク。OpenCode は $0.073 で 2.7 倍安いが遅い。成功率は接近。速度か価格か、用途で選別が必須。
エージェント・フレームワークの選択は、開発チームにとって重要な判断になってきた。Composio による最新ベンチマークが、速度とコストのトレードオフを明確にした。
ベンチマークの設定——実務のために
Composio は 30 の実タスクで 4 つのフレームワークを検証した。使用モデルは DeepSeek V4 Flash という軽量モデルで、以下のツール連携を実測している:
- Gmail:メール操作、下書き作成
- GitHub:リポジトリ操作、PR レビュー
- Slack:メッセージ送信、チャンネル操作
- Notion:ページ作成、データベース更新
つまり、エンジニアやナレッジワーカーが「毎日使うツール」での実際の作業を、AI エージェントに実行させるシナリオだ。
結果——速度で Claude Code、価格で OpenCode
4 つのフレームワークの成績は以下の通り。
| フレームワーク | 成功率 | 平均時間 | 1 タスク当たりコスト |
|---|---|---|---|
| Claude Code | 16/30 | 122 秒 | $0.195 ⭐ 最速 |
| Oh My Pi | 17/30 | 272 秒 | $0.148 |
| Codex | 15/30 | 184 秒 | $0.115 |
| OpenCode | 14/30 | 203 秒 | $0.073 ⭐ 最安 |
深掘り——速度と価格の相関
Claude Code が高速な理由は、機械的な効率性にある。ベンチマークでは「最少のツール呼び出し(tool calls)、最少の出力トークン生成」を実現しており、処理パイプラインのオーバーヘッドが少ない。
一方、OpenCode は同じタスクをより多くのステップで分割実行するため、単価は安いが時間がかかる。
成功率に関しては、全フレームワークが 46~57% の範囲に収まっている。つまり、すべてのフレームワークが同程度の「失敗率」を抱えており、どれかが圧倒的に優位ではない。
重要な指摘——7 タスクはフレームワーク選択で合否が分かれる
データの中に埋もれた指摘が、意思決定に大きく影響する。Composio の分析では、30 タスク中 7 タスク(23%)は、フレームワークの選択によって成否が分かれている。
つまり、
- Claude Code で成功したが他は失敗
- OpenCode で成功したが Claude Code は失敗
といったケースが複数存在する。これは「万能なフレームワークはない」ことを示している。
どう選ぶか——要件に応じた判断
高速応答が必須な場合
- → Claude Code
- 例:リアルタイムチャットボット、ユーザーの即座のリクエスト対応
コスト効率が優先
- → OpenCode
- 例:バックグラウンドタスク、大量バッチ処理
バランス型
- → Oh My Pi や Codex
- 例:標準的なエンタープライズ用途
実装前に、自社の具体的なユースケースで 10~20 タスク程度の試行ベンチマークを実施することが推奨される。
背景——AI エージェント市場の競争激化
Claude Code は Anthropic の主力エージェント・フレームワークで、Claude 3.x/Opus 5 などの高性能モデルとセットで提供されている。一方、OpenCode や Oh My Pi は、より軽量・低コストの実装を志向している。
この競争の中で、フレームワーク選択が単なる「開発効率」の問題ではなく、ビジネスコストに直結する戦略的な決定になってきた。
実装上の課題——見落としやすいポイント
ベンチマークはあくまで「デスク上の測定」だ。実務では以下を検討する必要がある:
- デプロイ環境での性能(ローカル、クラウド、マルチテナント)
- プロダクション負荷下での成功率の変化
- ツール連携の拡張性(既存ベンチマークにない API への対応)
- 開発チームのスキル(学習曲線、ドキュメント充実度)
- サポート体制(バグ報告、バージョンアップデート)
Composio のベンチマークは方向性を示す羅針盤だが、最終判断は自社の要件と環境に基づくべき