Googleが検索の「AI Mode」に旅行の計画・予約機能を追加した。航空券の価格追跡やホテル予約、マイル・ポイントでの精算表示までを1つの会話型インターフェースでこなせるようにする更新で、情報検索の窓口だったAI Modeを旅行代理店的な立ち位置に押し上げる狙いがある。

300以上の航空会社を横断して価格追跡

フライト検索では、300以上の航空会社・旅行サイトから最新価格を集めて表示する。行き先や日程を伝えるだけで候補が並び、そのままAI Mode内で旅程を組み立てられる。すぐに予約せず様子を見たい場合は、価格が下がったタイミングでメール通知を受け取る「価格追跡」機能も使える。この機能は180カ国以上で利用可能だ。

ホテル予約はBooking.comなど大手10社と連携

ホテル予約では、好みの条件を伝えるとレビューや主要情報つきで候補が提示される。Booking.com、Expedia、Marriott、Hiltonなど大手10社と提携しており、米国では英語での提供がすでに始まっている。他の言語・地域への展開は数週間以内に進める方針だ。

さらに、フライトとホテルの予約に必要なマイル・ポイント数を表示する機能もグローバルで利用できるようになった。現金だけでなく、貯めたマイルでの精算を前提に旅程を比較検討できる。

検索から予約までの一気通貫を狙う

Googleはこれまでも旅行関連の検索結果を充実させてきたが、今回の更新は情報提供にとどまらず、価格比較から予約完了までを1つのプラットフォーム上で完結させる設計になっている。複数の旅行サイトを行き来する手間を省きたいユーザーにとっては、検索習慣そのものを変えるきっかけになり得る。

一方で、航空会社やホテルチェーンにとっては、自社サイトへの直接流入がAI Mode経由の予約に置き換わっていく可能性がある。旅行業界の予約導線を握る主体が、個別の旅行サイトからGoogleの検索体験へと移っていく流れが今回の機能追加でさらに強まりそうだ。