Google DeepMind が 2026 年 7 月 29 日、音楽生成モデル「Lyria 3.5」を Google Flow Music で公開しました。前バージョンから音楽性、歌詞品質、ボーカル表現、クリエイティブコントロールが大幅に改善され、より自然で表現力豊かな音楽生成が可能になります。

Lyria 3.5 の 4 つの主要改善

1. メロディック構造の向上

より複雑で自然に聞こえるメロディ構造の作成が可能になりました。単純な繰り返しではなく、音楽的な深みのある楽曲生成が実現します。

2. 歌詞品質の強化

プロンプト認識と構造的認識が改善され、高品質な歌詞生成が実現。ユーザーの意図をより正確に反映した歌詞が生成されます。

3. ボーカル表現の向上

感情的なニュアンスと発音精度が向上した、より現実的で自然な音声表現が可能に。人間らしい歌唱感が実現します。

4. 創造的コントロールの強化

テンポと出力期間(生成時間)の制御がより容易になり、ユーザーは自分のビジョンに合わせた楽曲を柔軟に生成できるようになりました。

一般ユーザーへの影響

Lyria 3.5 は Google Flow Music を通じて一般ユーザーに公開されており、誰でも最新版の音楽生成ツールを試用できます。これまでの音楽生成 AI は品質の限界を感じさせることが多かったものの、Lyria 3.5 のアップデートにより、創作活動の実務的なツールとしての地位が一層強固になるでしょう。

制作現場でのブラッシュアップや、個人プロジェクトでの楽曲試作など、従来は難しかった用途での活用が現実的になりつつあります。

アップデート:Geminiアプリ・APIにも展開、テンプレート機能を追加

Googleは9月4日、Lyria 3.5をGoogle Flow Musicに続きGeminiアプリとGemini APIにも展開した。世界中のGeminiユーザーがウェブ版・モバイルアプリの両方から利用できるようになっている。

Geminiアプリでは、ジャンルやスタイルを直接選択・記述できるほか、ボーカルありとインストルメンタル版を切り替えられる。ゼロからプロンプトを考える手間を減らすため、BGMやブランドジングル、パーソナライズした誕生日の歌や着信音といった用途別のテンプレートも用意された。楽曲は最長3分まで生成でき、歌詞のテーマやボーカルスタイルの指定に加え、画像をアップロードしてそれをもとに楽曲を生成する機能も追加されている。

開発者向けにはGemini API経由でもLyria 3.5が利用可能になり、Flow Musicの専用ツールとしての位置づけから、Google製品全体に組み込まれる汎用モデルへと役割が広がった形だ。