個人向けAIエージェントの「Instinct」と、Metaの「Muse」が9月16日、そろって電話代行機能を発表した。テキスト操作が中心だった両サービスが、電話でしか完結しない用件を自律的にこなせるようになる。

予約サイト非対応の店にも電話をかける

Instinctが提供する「Instinct Concierge」は、オンライン予約に対応していないレストランへの電話予約、歯科医のキャンセル待ちリスト登録、ケーブルテレビの請求トラブル対応など、電話でのやり取りが避けられなかった作業を代行する。

Meta Museは、米国企業への発信通話に対応する。現時点はベータ段階で、機能を希望したユーザーから順次利用できるようにする方針だという。

評価額100億ドル交渉中のInstinct、73万ダウンロード超のMuse

Instinctは先月、3億5000万ドルの資金調達時点で評価額25億ドルとされていたが、現在は100億ドル規模での評価額交渉が進んでいるという。Meta Museはローンチ後、米国で73万件を超えるダウンロードを記録し、アプリランキングで2位に到達した実績を持つ。

「電話ができる」が標準機能になる

これまでInstinctは電話代行機能で一歩先を行っていたが、Metaの参入により、この機能は個人向けAIエージェント市場の標準装備になりつつある。ユーザーからすれば、どのサービスを選んでも同等の電話代行を受けられる可能性が高まり、プラットフォーム間の差別化ポイントは、通話の正確さや対応できる用件の幅に移っていくとみられる。