Pinterestが、自宅の写真をAIで模様替えできる新機能「Restyle」を米国とカナダでベータ公開した。保存してきたインスピレーション画像を、実際に自分の部屋に置いたときの見た目までイメージできるようにする狙いだ。

保存したピンをそのまま部屋に配置

Restyleでは、ユーザーが自室の写真を撮影し、壁アートや家具、照明、ペンキの色などをAIにプロンプトで指示して追加・変更できる。Pinterestで保存済みの画像から気に入ったアイテムを選び、そのまま自室の写真に反映させることも可能だ。部屋の中の個別アイテムをクリックして入れ替えたり、消去したり、さらに編集を加えたりする操作もできる。

一括変換にも対応しており、「ボヘミアン」「インダストリアル」「ウィムジカル」「ドーパミン」といったトレンドのスタイルを指定するだけで、部屋全体の雰囲気をAIが作り替える。インスピレーション探しから購買行動までの導線を、Pinterest上で完結させる狙いが明確に見える機能だ。

NVIDIAの基盤を採用したPinterest Intelligence

Restyleは、PinterestがNVIDIAのBlackwell世代GPUとNVIDIA Dynamoを組み合わせ、オープンソースモデルと自社開発技術を統合した基盤「Pinterest Intelligence」上で動く。部屋の模様替えという用途自体は目新しいものではなく、他のAIアシスタントでも同様の使い方が広がっているが、Pinterest自身が保存機能とAI編集を一体化させたことで、「ピンを保存して終わり」だったユーザー行動を購入につなげやすくする効果が期待されている。

Restyleは、年次イベント「Pinterest Presents」で発表された。同イベントでは広告主向けの新しいビジュアル検索広告やアプリ訴求機能も披露されており、Restyleはその中の消費者向け目玉機能という位置づけだ。

早期プレビューとして先行公開、来月に拡大

Restyleは現時点では早期プレビューとしてのみ利用可能で、一般提供は来月から段階的に広がる予定だ。家具やインテリア商品をPinterest上で探す利用者にとっては、購入前に「自分の部屋でどう見えるか」を具体的に確認できる手段が増えることになる。ECと生成AIを組み合わせた体験の一例として、他のプラットフォームの追随を促す可能性もある。