Google、家族6人まで共有できるAIエージェント「CC」を実験公開
Googleが実験的AIエージェント「CC」を発表。専用アカウントを持ち、家族のメールやカレンダーを見ながら毎朝のブリーフィングや書類作成を代行する。Gemini 3.8 Flashで稼働し、待機リスト登録で試せる。
Googleが、家族最大6人で共有できる実験的AIエージェント「CC」をGoogle Labsで公開した。専用のGoogleアカウントを持ち、家庭内のスケジュール調整や書類作成を代行するのが特徴だ。待機リストに登録すれば誰でも試せる。
Daily Briefの原型が家族向けに進化
CCは、Googleが2025年に発表した同名エージェントの後継にあたる。当時のCCはその後Geminiの「Daily Brief」機能に発展した経緯があり、今回のCCはそのコンセプトを個人向けから家族単位に拡張したものだ。以前のCCを使っていたユーザーは、数日中に新しい体験へ自動的にアップグレードされるという。
CCは自分自身のGoogleアカウントを持ち、各家族メンバーがそのアカウントとどう関わるかを個別に選べる仕組みになっている。デフォルトではメールを閲覧できず、ユーザーが明示的に共有したメールだけを参照する。学校からの連絡など特定の送信元を「常時共有」に指定することも可能で、招待状や書類が届くGoogle Driveの共有フォルダを監視させることもできる。
毎朝のブリーフィングと書類作成を代行
CCの主な機能は、毎朝家族全員に配信される「Your Day Ahead」メールだ。その日の予定や前日までのタスクの進捗をまとめて共有する。カレンダーへの予定追加やリマインダー設定に加え、指示に基づいて家族全員がアクセスできる書類を作成することもできる。
利用が進むにつれてCCは各メンバーの好みや行動パターンを学習し、カレンダー管理や学校提出書類の記入といった面倒な作業を代行する設計になっている。例えばメールに届いた許可書は、CCがほぼ自動で記入したうえで、必要な部分だけユーザーに確認を求める。ただしグループ外のアドレスへの送信は、確認なしには行わない仕組みが組み込まれている。
稼働基盤と利用条件
Googleによれば、CCの各インスタンスは分離されたクラウド上で稼働し、開発基盤「Antigravity」と最新のGeminiモデルを組み合わせて動く。現時点では「Gemini 3.8 Flash」が使われており、上位モデルの「Pro」は今年の年始以降新版が出ていない。GoogleはI/Oで新型Proモデルを予告していたが、CCへの投入時期は明らかにしていない。
利用対象は18歳以上の個人Gmailアカウントに限られており、子ども自身が直接やり取りする設計にはなっていない。実質的には、多忙な家庭を切り盛りする保護者向けのツールという位置づけだ。子どもとのやり取りには法的な配慮が必要になるため、Labsの実験段階では対象外としたとみられる。有料サブスクリプションとの連動もなく、どれだけのトークンを消費して家族のデータをまとめ上げるかは未知数だ。