AI スタートアップが大型資金調達を相次いで発表しています。自己改善型モデルの開発を目指す Recursive Superintelligence と、中国の有力スタートアップ Deepseek が、それぞれ数百億円規模の調達に動いています。

Recursive Superintelligence、Google Ventures と Nvidia がバック

Recursive Superintelligence は、設立からわずか 4 ヶ月で $500M 以上を調達しました。Google Ventures(GV)と Nvidia がリードし、複数の投資家から過度な資金需要があったため、調達額は当初予定を上回る可能性もあります。

同社の共同創業者は Google DeepMind の Tim Rocktäschel と、Salesforce の元チーフサイエンティスト Richard Socher。メンバーには DeepMind、OpenAI、Meta の研究者が名を連ねており、わずか 20 人程度のチームです。

Recursive Superintelligence の目標は「人間の干渉なしに継続的に自己改善する AI システムの構築」。この「自己改善」というコンセプトは長期的な実績がないため実験段階ですが、大規模な投資家からの強い信頼を集めています。

Deepseek、独立系ファンドから初の外部資金へ転換

中国の AI スタートアップ Deepseek は、創設以来初めて外部投資家から資金を受け入れることを発表しました。調達額は $300M 以上、評価額は $10B を超える見込みです。

これまで Deepseek はヘッジファンド High-Flyer Capital Management のみから資金を得て、他の大型VC や中国テック大手からの出資をすべて拒否してきました。創業者 Liang Wenfeng は「独立性の維持」を掲げていたため、この転換は大きな方針転換です。

転換を促した背景には、複数の要因があります。主要エンジニアの流出(Xiaomi や ByteDance へ移籍)、V4 フラグシップモデルの遅延(Huawei チップ対応の調整に時間)、そして中国政府が推進する「国内半導体の独立」という戦略的目標への協力があります。

AI スタートアップの投資環境、加熱状態続く

両社の大型調達は、AI スタートアップへの投資が引き続き活発であることを示しています。Recursive Superintelligence のような数ヶ月で $500M を調達できるスタートアップの出現は、AI フロンティア研究に対する投資家の楽観的な見方を反映しています。