Amazon の創業者 Jeff Bezos が率いる AI スタートアップ「Project Prometheus」は、$100 億ドルの大型資金ラウンドをクローズしようとしています。Financial Times の報道によると、JPMorgan と BlackRock が主要投資家として参加しており、同社の評価額は $380 億ドルに達しています。

Bezos の事業人生における新たな挑戦

Project Prometheus は、2024 年 11 月に $62 億ドルの初期資金で設立されました。その後の需要の急速な拡大により、資金目標が $100 億ドルまで膨らみました。Bezos がこれほどの規模の事業運営に直接関与するのは、2021 年に Amazon CEO の座を退いて以来、初めてとなります。

元 Google 幹部で共同 CEO の Vikram Bajaj と共に、Bezos は今後このプロジェクトに本格的にコミットする姿勢を示しています。

物理法則を理解する AI システム

Project Prometheus の戦略的な特徴は、単なる言語モデルの開発ではなく、物理法則を理解する AI システムの構築にあります。エンジン設計、構造エンジニアリング、製造プロセスなど、実世界の物理現象を扱う分野での応用を目指しています。

サンフランシスコを拠点に、ロンドンとチューリッヒにもオフィスを構えており、すでに数百名の従業員を採用済みです。

買収戦略による事業拡大

さらに興味深い点として、Bezos と Bajaj は数十億ドル規模の「永続的投資ビークル」設立を視野に入れています。これにより、航空宇宙、アーキテクチャ、エンジニアリング企業など、複数業種の買収資金として活用する戦略を展開する方針です。

Project Prometheus の AI 技術によって変革可能なビジネスを自前で買収し、垂直統合型の AI エコシステムを構築することで、他の AI 企業との差別化を図る狙いと見られます。

AI 業界における競争の激化

同社は先月、Elon Musk の xAI から共同創業者 Kyle Kosic を採用するなど、有力人材の争奪戦も繰り広げています。OpenAI、Anthropic、Meta といった既存プレイヤーに対抗する、新たな AI 大手の誕生を予感させるものです。