マスク氏のxAI、Apple対象の反トラスト訴訟を取り下げ OpenAIへの追及は継続
xAIとX社が、App Storeのチャットボットランキング操作を巡るApple対象の反トラスト訴訟を取り下げた。OpenAIに対する独占禁止法違反の主張は継続し、争点をOpenAI単独に絞り込む狙いとみられる。
イーロン・マスク氏率いるxAIとX社が、Appleを被告に含めていた反トラスト訴訟からAppleを取り下げた。OpenAIに対する独占禁止法違反の主張は取り下げず、争点をOpenAI単独に絞り込む形で訴訟を継続する。
訴訟の経緯
xAIとX社は2025年、App StoreのランキングでAppleがChatGPTを不当に優遇し、Grokなど他のチャットボットアプリを不利に扱っているとして、Appleと OpenAI を相手取り反トラスト訴訟を起こしていた。両社の主張は、AppleがOpenAIとの提携によりチャットボット市場での独占的地位の構築に加担しているというものだった。
今回、両社は連邦判事に対しApple関連の訴えを自主的に取り下げる許可を求める申し立てを行った。申し立て文書はAppleを外す理由や和解の有無について説明しておらず、Apple側もこの申し立てに異議を唱えていない。
OpenAIへの主張は継続
Appleを外す一方で、OpenAIに対する主張は変わらず継続する。xAIとX社は、OpenAIが反競争的な行為によりチャットボット市場での違法な独占を維持していると主張しており、この争点は今後も法廷で争われる。
訴訟を絞り込む狙い
Appleを訴訟対象から外すことで、xAI側の弁護団は「世界有数の企業であるAppleが、直接競合しない市場での競争を害する共謀に加わった」という複雑な主張を展開する必要がなくなる。OpenAI単独に的を絞ることで、より明確な訴訟の筋書きを構築できるとみられる。
マスク氏とOpenAI・サム・アルトマンCEOとの対立は、OpenAIの非営利から営利への転換を巡る別の訴訟でも続いており、両社の法廷闘争は複数の戦線で同時進行している。今回のApple除外は、そのうちの一つを整理し、OpenAIへの追及に資源を集中させる動きと位置づけられる。