AI チャットボット Claude で知られる Anthropic が、初めてとなる海外データセンター専任チームの構築に乗り出しました。求人情報の分析サイト Data Center Dynamics の報道によると、同社はヨーロッパ地域とオーストラリアでデータセンター契約スペシャリストの採用を開始しています。

欧州とオーストラリアでの採用体制

Anthropic の求人によると、ロンドンを拠点にした欧州チームがフランクフルト、アムステルダム、パリ、ダブリンなどの主要都市をカバーします。同時にシドニーではオーストラリア太平洋地域の拠点を設置する予定です。

採用されるデータセンター契約スペシャリストは、施設のリース交渉、契約管理、インフラ調達などを担当することが想定されます。

米国内計画との並行戦略

Anthropic は米国内では独自のデータセンター構想に投資しており、先ごろ発表された Amazon との大型提携では、今後 10 年間で AWS に 1000 億ドル以上を支出することを約束しています。同時に Google Cloud や Microsoft Azure などのクラウドプロバイダーとも大規模契約を継続しており、複数のインフラ戦略を並行して推進する方針が明らかになりました。

従来、Anthropic はクラウドプロバイダーのみとの協力に依存していましたが、海外での専任チーム設置は、グローバルなインフラ確保への明確な戦略転換を示唆しています。

AI 企業間のインフラ競争が加速

OpenAI が欧州での計算資源プロジェクトを段階的に縮小させている一方で、Anthropic の積極的な海外進出は、AI 業界内でのインフラをめぐる競争が一層激化していることを反映しています。クラウドプロバイダーへの依存を減らし、自前のインフラを整備する動きは、今後さらに加速する可能性があります。