元TikTok幹部が写真ポーズ指導AIアプリ「Superpose」開発、220万ドル調達
元TikTok幹部が立ち上げたSuperposeは、撮影した写真からAIが4つのポーズ案を提案するiOSアプリ。ローンチ以来2万2000回超ダウンロードされ、GoogleやAdobeも同分野に参入している。
元TikTok幹部2人が、写真撮影時のポーズをAIが指導するiOSアプリ「Superpose」を立ち上げた。自撮りや友人を撮った写真をアプリに読み込むと、AIが4つのポーズ案を生成する仕組みで、2026年7月のローンチ以来、2万2000回を超えるダウンロードを記録している。
「下手な写真」からの着想
創業者のMelody Chu氏は、夫が自分の写真をうまく撮れないという個人的な不満から着想を得たと語っている。コンピュータビジョンと生成AIを組み合わせれば、ポーズの取り方という感覚的な問題を技術で解決できると考えたという。
アプリの基本機能はシンプルだ。ユーザーが撮影した写真をSuperposeに読み込むと、AIが状況に応じた4つのポーズ案を提示する。気に入ったポーズは保存でき、「マッチポーズ」機能を使えば、AIの提案に合わせて自分の立ち位置や角度を実際に調整できる。無料枠では1日5回までポーズ生成を利用できる。
利用実績と資金調達
ローンチから約2カ月で、2万2000回を超えるダウンロードと19万件以上のポーズ生成が発生している。Superpose Labsは、Khosla Venturesなどの投資家から220万ドルを調達済みだ。
大手も参入する競争分野
AIによる写真撮影支援は、Superposeだけの領域ではない。GoogleはPixel 10シリーズに「Camera Coach」機能を搭載しており、Adobeも同様のカメラアプリ機能の開発を進めている。大手プラットフォーマーが次々と参入する中、Superposeは実写ポートレートの改善に特化したアプローチで差別化を図る格好だ。
スマートフォンでの写真撮影が日常化する一方、「うまく撮れない」という悩みは多くのユーザーに共通する。AIによるポーズ提案という切り口は、生成AIで画像そのものを作るのではなく、実際の撮影行為を支援する方向性として注目に値する。